②テレビのカタチ 若手芸人ライブは「笑点」目指すべきだ

先日、南堀江に若手コンビ「1(わん)」が主催するワンコインネタライブに行った。

残念ながら演者との面識はないが、小中学生無料ということで親子連れ&女性客に混じって舞台を観た。何組か気になって「もう一本ネタが観たいな」「フリートーク、面白いな」と思った芸人はツイッターから勝手にフォローをさせて貰った。

(演者からのフォロー返しもなんとなく嬉しい。「僕も現役時代にちゃんとそういった嗜みが出来ていればもう少し、なぁ」と不意に夢想する。)

このネタライブ、アメーバ主催の動画配信サイトAbema(アベマ) TV  freshでも定期配信されているそうです。

テレビのカタチ「笑点

先週、キー局や関西ローカルのラジオ番組は軒並み「笑点司会・桂歌丸の後任に春風亭昇太」の話題で持ちきりだった。

そして今回は新メンバーとして「林家三平」が番組内にて発表された。

各界、賛否ありで林家と三遊亭一門のグルを疑われるほどであったが、私はそのどちらもが素晴らしい人選であったと思っている。その理由を先ずは少しだけ書こうと思う。

笑点における春風亭昇太

笑点の数多ある魅力の1つに「内輪イジリ」がある。かつての桂歌丸三遊亭小円遊の舌戦の様に始まり、現メンバーも共演者に言いたい放題言うのが、笑点の不変的魅力と言っても過言ではない。

木久扇は寒いダジャレとマズイラーメンと揶揄されるわ、6代目圓楽は好楽や歌丸を無職ネタや葬式ネタで罵るし、たい平は小遊三と座布団運びの山田くんに喧嘩売るわで、ハチャメチャな様相を毎度展開する。

そんな中、春風亭昇太の立ち位置というのは「圓楽に便乗して歌丸をイジる」といった流されるシュート力も「自身が肝心のところでネタを噛む」隙のある感じ、つまりツッコまれる前提でのパス出しもアリで、コネて叩いて番組のヤマ場を作るには過去最高の「司会」なんじゃないだろうか。


三平からほとばしる「ガッカリ感」

かつて(とか言って最近しか知らないけど)これほど、賛否が分かれる演者が居ただろうか。

茶の間のレジェンド・初代林家三平の息子でありながら、そのうだつの上がらない感じからTake2東貴博落合福嗣に並ぶ、七光り御三家の1人。それが噺家・2代目林家三平である。

これだけのガッカリ感は既に前段があれば説明不要だろう。私には笑点メンバーが2代目三平を「親の七光りネタ」で虐める絵面しか想像出来ない。それだけで楽しみである。


笑点のカタチ

三平にガッカリしている層は恐らく、笑点のガチンコ大喜利、つまり実力派芸人の投入を楽しみにしていたのかもしれないが、念のため申し上げておくと、

  1. 笑点には構成作家が10人付いている。
  2. 基本的にお題と回答のリハーサルを3回行なう。
  3. そのリハーサルの中でヤマ場を味付けしていく
という演出が毎回ある。これは一度笑点に出た噺家が口を揃えてネタにしている。これが事実なら笑点ダイナマイト関西の様なガチンコ対決ではないということになる。

しかし、それは多くの人が薄々感じていた違和感(みんな結構ジジイのくせに大喜利の回答スパンが早すぎるとか)であり、これを知ったところで驚きは余り無いんじゃないかと思う。

それよりも「笑点」は既に日曜夕方の風物詩(ちびまる子ちゃんサザエさん枠への架け橋となる番組)に定着し、ジジイの一悶着が楽しい老若男女に愛されるバラエティ番組に昇華したのだ。



話を冒頭に戻す。
今回のネタライブではフリートークが面白い芸人はネタが消化不良で、ネタが面白かった芸人はフリートークで持ち味を発揮出来ていなかったのではないかと思っている。

それは毎回、演者が変わることも珍しくないインディーズライブの難しさでもあると思うのだが。やはり闇雲にネタを披露するだけではなく、ライブにも演者にもコンセプトやテーマが求められる時代になりつつあるのだ。

例えば、今回一番フリートークにリアリティがあって面白かった「川嵜でし太」
はネタにももっとリアリティ(「今時、殴られ屋なんて居ないよ!」ってダメが入る前に)を盛り込まないといけないだろうし、「ユウシテッセン山本」のネタ音響を別のコーナー企画に生かす術など、演者同士が圓楽歌丸、昇太よろしく、互いに探りあわないと面白くならない部分が多くあると思う。(例えそれが一期一会のインディーズライブだったとしても)

少々グチっぽくなったが、私はこのブログで只の芸人ネタ批評ではなく、向き不向きと適材適所を考える芸人ブログにしたいと思っている、、、いずれは。